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The Healing Breath〜 癒しの呼吸

Keigo Tanaka(Prananda) 制作後記

 Pranadaとしてバーンスリー奏者のgumi君と、約2年間に渡り様々なヨガとのセッション、ヨガフェスなどで即興の音楽セッションを重ねてきました。ヨガの音楽としての在り方を2人で模索している中で、今回、長年日本のヨガ界を引率してきた綿本彰先生監修の元、Pranada初のアルバムとしてリリース出来る事を本当に光栄に思っております。

 彰さん(綿本彰先生のことを普段こう呼んでます)とはアルバム製作前に何度もコラボという形でご一緒させて頂きました。僕がそのセッションで感じた事は、彰さんのヨガに対する熱量が半端でない事、とても繊細な部分をシンプルに解り易く伝えられている事、そして呼吸を本当に大事にされている事でした。

Pranadaの名前の由来が、Prana(呼吸)のNada(音)なんですが、自分達の呼吸のペースに合わせて演奏するというスタイルで、まさにその部分で彰さんとの相性をとても良く感じていました。

ただ、彰さんのこだわりは僕らのそれ以上で、音への意識の向かい方、音の陰陽のバランス感、クラス全体の流れを、明確に把握していて、何度かセッションを重ねるうちに、今迄僕達が無かったものを大いに引き出してくれました。

今回のアルバムはその様な実際のヨガのクラスでのセッションから産まれた、実践的なヨガミュージックアルバムにもなっていると思います

 アルバム製作ではそのセッションを元に即興レコーディングから始まり、録ったデモを彰さんに送り、クラスで使用頂きフィードバックをもらい修正していくという作業を何度も何度も繰り返しました。それはとても根気の要る作業で、ここまでこだわるのか〜と何度か心が折れそうにもなったりしました(笑 

 ただそれは僕にとって目から鱗のとても良い勉強の機会でもありました。例えば、音に対する意識の変化が、眠りの方向でなくあくまで覚醒する方向にある事。優しいヒーリング音楽が眠りを誘うものであってはいけないというのはとても難しい事でしたが、今迄僕の中に無かった考えを引き出して頂き、結果的にとても素晴らしい作品になったのではと感じています。

 

 Pranadaとしての音楽的こだわりは、インド古典楽器のバーンスリーのトラディショナルな部分を大事にしつつも、現代の私達にも響く様なアレンジにする事。最新のシンセサイザーやエレクトリックな楽器をあくまで有機的に融合させる事です。また、僕達のインスピレーション源は自然からの影響を強く受けています。自然の中で聴いても違和感なく溶け込む音楽である事を目指しています。

 

 そんな僕達Pranadaの音楽的こだわりと彰さんのヨガの為の音のこだわりを妥協する事なく融合して、100%自分達でも満足のいく作品に仕上がったと思います。ヨガの際の音楽としてもちろんですが、色々な場面で聴ける新しい癒しの音楽としても楽しんでもらえると思います。ジャケットも素晴らしいので、高音質のCDで沢山の人に手にとって頂けたら幸いです。

gumi制作後記へ

 

The Healing Breath〜 癒しの呼吸

gumi(Prananda) 制作後記 

 思いかえせば、たった1年半前(2018年3月)、ヨガの聖地リシケシのビートルズアシュラムのDaphne Tseのコンサート中に3人は出会った。

 僕はDaphneとステージ上にいたんだけど、感動マックスの中で、前列あたりで彰さんと圭吾君は涙を流しながら、イマジンを歌い叫んでた。
 本当に音の世界が心から大好きな3人の出会い。


 次に会ったのは同年の秋の横浜ヨガフェス。
 他のクラスで吹いてた音を、クラス直前のバックヤードで、それを耳にした彰さんが「ピン!」ときたらしく、急遽、彰さん&藤田一照さんのコラボクラスに音で参加できないか。と急遽Pranadaにオファーを頂いた。

 なんの打ち合わせもなく、準備もなく、考える時間さえないまま、それは、はじまった。
 浸透していく彰さんの世界観。音の感触。深まったいく呼吸。


 それから、1年かけて彰さんとPranadaは何度も大きなセッションクラスを行い、練りなおしを繰り返し、制作も同時に調整を続け、実際のクラスで得れる感動的なライブの感覚と音源制作のクオリティの両方に極限まで注力を注いできました。

 


 彰さんは一貫して、「体験者自身が内側へと沈み込み、自身の喜びを感じる。」ことを徹底されています。
 
 とある大きなセッションを終えて、例のごとくクラスの録音を聴きながら反省会をしていると、

 「ここの部分はgumiさんと圭吾さん自身が楽しくなって盛り上がっちゃってますよね? そうではなく、体験者を置き去りにしない、あくまで内側への誘導のサポートという音楽であって欲しいんです。音楽に注意が向く。ではなく、あくまでずっと内側や呼吸への集中は途切れない。」

 
こういった指摘を頂いて、恥ずかしくもなったし、改めて何のための製作や活動グループなのかはっきりとさせられました。

 バーンスリーのフレーズにしてもそう。

 時には節回しまで提案があるんですよ。5年前の頑固な僕なら「節回しまで注文してくんのかい!」ってぶつかってたかもしれません。(笑) 
 もちろん今はないですよ。ましてや彰さんや圭吾君が相手ですから、120%の信用をもって、まずは提案を快くうけることにしています。

 今回も、それは僕自身の世界観や気づきを大きく超えたもので、本当に学び多く成長させて頂きました。

 これだけ音の細部にわたって触手を伸ばして世界観を整えてくれる人はそうはいないんじゃないかと思います。


 僕と圭吾君が録音に迎うとき、そこにはいつも彰さんの声(実際には彰さんの存在意識)が心地よく広がっていました。
 制作が終わった今は、そこに彰さんの声すらないほどに、体験者さんの内面宇宙が喜びに満ち溢れている様子が想像できます。

 
 圭吾君の忍耐強い姿勢にも本当に頭が下がります。
 何か月もずっとこのことを彰さんや僕との間で向き合ってきた。

 ざっくりの構図としては、彰さんのイメージする全体像をもとに、僕と圭吾君にてまず即興セッション。その土台をもとに3人で意見を出し合いながら微調整していく。という感じでしたが、圭吾君は都度、100%のクオリティで音源を書き出してくれるんですね。
 正直なところ僕は毎度、これで完成、これ以上ないよ!と感動しちゃってるんです。

 
彰さんも毎度、心から喜んでくれるんですが、自身のイメージ、ひらめきの前では一切の妥協はありえない様子で、2人の超マニアックでディープなやりとりは延々と続きました。



 圭吾君は職人家系なんですよ。
 お父さんは由緒ある竹細工職人さん3代目で現在は弟さんが4代目。もう一人の弟さんも鉄アート職人さん。

 
僕も圭吾君の事を音作りの職人さんと思っています。
 なので、自分からアウトプットするときに、仮のものであっても最高のものに毎度仕上げる姿勢は、いつも心から尊敬しているのですが、今回は彰さんという別の山の頂上の職人さんみたいな人とのやりとりですからお互い妥協一切無しで、ずっと組み合いを続けている様子は、もう声すらかけれないオーラみたいなものを感じました。

 
 また制作当初からテーマとなっていた、彰さんの監修という要素と、それでもPranadaであるということ。
 この部分もここでは書ききれないほどのものがありますが、
簡潔に書くなら「彰さんの監修により、よりPranadaらしい作品になった。」のではないかと思っています。

 

 最後に北インド古典奏者として、そしてgumiという奏者としての特記事項をこれを機会に簡単に残しておこうと思います。

 どういった作品と関わるにしても、僕は「一音の中にgumiの宇宙観がつまっている。」ことを意識しています。
 いや、意識してないんだけど、それが現われている事。と、でもいいますかね。
 そこに僕の師や先代のエネルギーも詰まっていますし、僕のエネルギー、呼吸、間、揺らぎ、美意識も詰まっています。

 伝統音楽を毎年インドに行って学んでいるのですが、師の前では自分は空っぽ。全力で師匠の音をつかみにいきます。
 それで、自分のエネルギーに変えて、その後に僕を通してでてくる音は、やはり師匠とはまた少し違ったものが必ず出てくるんですよ。

 その時、僕自身への到着点として、全身全霊で一音に全てを注ぎます。

 
これが僕の大事にしている「一音一宇宙」。

  
 北インド古典のラーガという世界観は即興にて、低音域から、徐々に中音域、そして高音域と上昇します。

 それは同時に下層チャクラから徐々にあがっていき、高音域の表現は頭頂部のチャクラを抜けて天へと。

 このような音楽性が基礎としてあるインド古典音楽を学ぶ僕はやはりいつもグラウディングとなる下層チャクラ、つまり低音域からゆっくりとバーンスリーの世界を立ち上げ、徐々にエネルギーを上昇させています。

 素晴らしいのは即興の相手をする圭吾君で、こういった動きをとるバーンスリーの流れや先に述べた一音一宇宙の響きを絶妙に汲んで、活かしてくれていること。
 圭吾君は料理人さんで素材を完璧に最高のアレンジで出してくれるので、素材担当としても本当に幸せなことなんですよね。
 
 いろんな種類の曲が収録されてありますが、特に前半はバーンスリーの響きの延長のような感じで、曲の世界観自体がやわらかく響いていたり、本当に天才的な演奏とアレンジですよ。

  
「呼吸」をテーマとした作品の中で、呼吸の楽器バーンスリーがここまで最高に引き上げられたものは他に無いと思っています。




 僕はPranadaのサウンドの中で、「命を帯びたエネルギー」担当だと思っています。

 吹いている前でも終わりでもなく、吹いている最中、僕は祈りのようなエネルギーを吹き口に注ぎ込み、音としてそれをビジュアライズします。
 フレーズの最後の揺れは、祈りとともにいつも何かが共鳴し震える。そんな揺らぎの感覚です。

 聴きながら、自身の内面宇宙に沈んでもらえたら、そういった僕や圭吾君、彰さんのこだわりや想いもまた少し伝わるのかなと思います。

  

 制作に関わってくださった全ての皆様にお礼を申し上げます。また、彰さんのファンの皆様、Pranadaのファンの皆様、いつも応援ありがとうございます。そして、僕の師匠たちに心からのPranam(敬愛)を。

 正直な感想は「これ出ちゃったらもう次、容易に出せないじゃーん!」ですが、心の底からの最高傑作が仕上がりました。

  この作品がどうか皆様の呼吸を深め、少しでも「らしく」に近づけますように。

  合掌

     gumi

Keigo Tanaka制作後記へ

 

Pranada / gumi& Keigo Tanaka

北インド古典横笛バーンスリー奏者であり、声のヨーガ・キールタン奏者でもあるgumiと、選び抜いた自然音の採集から音を再構築し音源制作・演奏を試みるkeigo Tanakaの2人が、共に即興演奏により「音と空間、人との調和」を試みる。

2018年には世界的歌手ダフネ・ツェと共にインド・リシケシのInternational Yoga Festival2018に出演。また、同年5月にはダフネの新作に演奏・製作参加。同年、神戸でインド政府公認の国際ヨガデイで1000人ヨガの演奏を務める。 

音源制作ではダフネ・ツェのSoulSongsを田中圭吾がプロデュースし、gumiも伴奏参加を果たす。また、Light On Yoga Nada, Sound Remedy,Ocean Flowなど数々の作品で2人の共演製作を続けている。

オフィシャルHP   https://www.pranada-music.com

The Healing Breath / 癒しの呼吸  

音楽:Pranada 

監修:綿本彰

 

01. 呼吸の舞 ~静~ / The Flowing Breath ~Yin~ 

02. 呼吸の舞 ~動~ / The Flowing Breath ~Yang~

03. 癒しの呼吸 / The Healing Breath

04. 闇を照らす灯 / A Glow in the Darkness

05. 静寂への帰郷 / Return to Silence

06. 心に染む月の光芒 / Moonlight of the Heart

07. 木々の目覚め / The Forest Awakes

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12月3日到着

下記サイトより12月3日より通常リリース